【2026年最新】小規模企業がホームページ制作に使える補助金|対象条件と申請の注意点
ホームページを作ろうと制作会社に相談したところ、提示された数十万円の見積もりに手が止まった経営者は少なくありません。
費用の負担を軽くする手段として有力なのが、国や自治体が用意する補助金です。ただし「ホームページを作りたい」という理由だけでは審査を通過できず、金額の上限や後払いという仕組みを知らないまま話を進めると、資金繰りに苦しむ事態も起こります。
本記事では、小規模企業がホームページ制作に活用できる補助金4種類の違いから、対象となる事業者の条件、申請から入金までの流れ、つまずきやすい注意点までを順に解説します。
ホームページ制作に補助金は使えるが、知っておくべき前提が3つある
補助金を使えば、ホームページ制作にかかる負担は確かに軽くなります。ただし申請に進む前に、押さえておきたい決まりごとが3つあります。知らないまま話を進めてしまうと、対象外と判断されたり資金繰りに詰まったりしかねません。
3つの前提と、自社が対象になるかどうかの見分け方を順に確認していきます。
前提1:ホームページの制作費だけを並べても申請は通らない
ホームページを作りたいという理由だけでは、審査を通過できません。
国の補助金は、事業者が新しい顧客を開拓し、売上を伸ばす取り組みを後押しする目的で用意されているからです。会社の沿革と連絡先を載せるだけのサイトは、単なる設備の入れ替えとみなされてしまいます。
一方、施工事例を毎月追加して問い合わせを増やす・既存客とは違う年齢層に向けて商品ページを新設するといった狙いが計画書に書かれていれば、評価の対象になります。ホームページは目的ではなく、売上を増やすための手段として位置づけてください。
何のために作り、誰に届け、どんな成果を目指すのか。3点を自分の言葉で説明できるかどうかが、採択と不採択を分ける最初の関門になります。
前提2:ホームページに充てられる金額には上限が決まっている
見積書に書かれた金額がまるごと戻ってくるわけではありません。補助金には補助率と上限額という2つの縛りがあり、さらにホームページ関連の経費には別枠で天井が設けられています。
たとえば60万円のサイトを作った場合、補助率3分の2なら計算上は40万円ですが、ウェブサイト関連費の枠を超えた分は自己負担に回ります。
枠の金額は公募の回ごとに見直されており、数年前の記事や人づての情報をあてにすると計算が狂います。申請を決めた時点で、必ず最新の公募要領に目を通してください。
制作費の半分程度は自己資金でまかなう前提を持っておくと、資金計画に無理が生じません。上限額を先に把握したうえで見積もりを取ると、制作会社との打ち合わせもスムーズに進みます。
前提3:お金は後から戻る仕組みで、一度は全額を自分で支払う
補助金は、事業が終わってから振り込まれる後払いの制度です。実際に支払った金額を証拠書類で確認したうえで交付額が決まるため、先に受け取ることはできません。制作会社への支払いは通常どおり自社で全額を済ませ、領収書や振込記録を集めて報告した後に、ようやく入金となります。
申請から入金までは、公募回によって差はあるものの、1年近くを見込んでおくと安全です。60万円のサイトなら、まず60万円を用意する必要があります。手元資金に不安があるなら、日本政策金融公庫のつなぎ融資や、制作会社との分割払いの相談も並行して進めてみてください。
入金の時期を読み違えると、本業の資金繰りまで圧迫されてしまいます。資金を先にくれる制度ではない、と覚えておくと判断を誤りません。
自分が対象になるかは「従業員数・目的・予算」の3点で判断できる
自社が補助金を狙えるかどうかは、3つの質問に答えるだけでおおよその見当がつきます。制度ごとに対象者と守備範囲が決められており、条件に合わない制度をいくら調べても時間を失うだけだからです。
- 従業員数は何人か:商業・サービス業は5人以下、製造業や建設業などは20人以下が小規模企業の目安になります
- ホームページで何を叶えたいか:集客や新規顧客の開拓が目的なら持続化補助金、予約受付やネット販売の仕組み化ならデジタル化・AI導入補助金が近い位置にあります
- 制作予算はいくらか:50万〜100万円規模なら国の制度、10万〜30万円程度なら市区町村の制度も現実的な選択肢です
3問の答えは、次章の比較表と直結します。当てはまる制度の見出しから読み進めてください。
ホームページ制作に使える補助金は主に4つ【違いを一覧表で比較】
ホームページ制作に活用できる制度は、国のものと自治体のものを合わせて大きく4種類あります。目的も金額も手続きの重さも異なるため、名前だけで選ぶと遠回りになります。
4つの特徴を順に紹介したうえで、最後に一覧表で見比べられるようにまとめました。
小規模事業者持続化補助金:まず検討したい本命の制度
ホームページ制作の費用を軽くしたいなら、最初に候補へ挙げたいのが小規模事業者持続化補助金です。新しい顧客を開拓する取り組みを幅広く支援する制度で、ウェブサイトの新規制作やリニューアルが対象経費として明記されているからです。
補助率は3分の2、通常枠の上限額は50万円が基本となります。インボイス特例や賃上げ特例の条件を満たせば、枠は最大250万円まで広がります。申請窓口は地元の商工会または商工会議所で、事前相談の場で計画書の書き方まで助言をもらえる点も、初めて挑む経営者には心強い部分です。
一方で採択率は公募回ごとに上下し、6割前後にとどまる回も珍しくありません。書類の完成度が結果に直結しますから、締切間際の駆け込み申請は避けてください。
デジタル化・AI導入補助金2026:予約やネット販売の仕組みを入れるなら
ホームページに予約機能やネット販売の機能を組み込みたい場合は、デジタル化・AI導入補助金2026が候補になります。従来のIT導入補助金にあたる制度で、業務の効率化や生産性向上に役立つソフトウェアの導入を支援する仕組みだからです。
ネットショップの構築、予約管理システム、受発注の自動化などが典型的な対象になります。ただし注意点があり、会社案内だけのホームページや、単なるデザイン刷新は対象になりません。あくまでITツールの導入が主役で、あらかじめ事務局に登録されたIT導入支援事業者と組んで申請する形をとります。
飲食店やサロン、小売業のように予約と販売をオンライン化したい業種とは相性がよい制度です。制作会社を選ぶ段階で、登録支援事業者かどうかを確認しておきましょう。
中小企業新事業進出補助金:新しい事業の立ち上げとセットで使う
既存事業とは別に新しい分野へ踏み出す計画があるなら、中小企業新事業進出補助金という選択肢も生まれます。新市場への参入や事業転換に伴う設備投資を支援する制度で、補助額の規模が国の制度のなかでも群を抜いて大きいためです。
補助率は2分の1が目安で、上限額は従業員規模に応じて数千万円に達します。新事業を告知するためのウェブサイト構築費も、計画に組み込めば対象経費として認められる余地があります。
ただし審査は厳しく、事業計画書の分量も相当なものになります。認定支援機関との連携が前提となる点も含め、ホームページ単体を目的に狙う制度ではありません。工場の新設や新店舗の開業といった大型投資と一体で検討する場面向け、と理解しておくのが実態に合っています。
市区町村の独自補助金:金額は小さいが手続きの負担は軽い
見落とされがちですが、お住まいの市区町村が独自にホームページ作成費を補助しているケースがあります。国の制度と比べて競争率が低く、書類も簡素で、地域の事業者なら通りやすい設計になっているものが多いです。
補助率は2分の1、上限額は10万円から50万円程度が一般的な水準で、東京都江東区のようにウェブサイト作成費を対象とした制度を設けている自治体も存在します。金額こそ控えめですが、20万円台の小規模なサイトを作るなら十分な効果があります。
募集期間が短く、予算に達した時点で締め切られる先着方式も多いため、情報の早さが勝負を分けます。「お住まいの自治体名+ホームページ 補助金」で検索するか、役所の産業振興課へ直接問い合わせてみてください。
4つの違いは「目的・補助率・上限額・難易度」で見分ける
4つの制度は、狙っている政策目的が違うだけで優劣があるわけではありません。自社の目的と予算規模に合った制度を選べば、無駄な労力をかけずに済みます。
| 制度名 | 主な目的 | 補助率 | 上限額 | ホームページの扱い | 難易度 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小規模事業者持続化補助金 | 販路開拓・顧客の新規獲得 | 2/3 | 50万円(特例で最大250万円) | 販路開拓の計画に組み込めば対象 | 中 | 集客用サイトを作りたい小規模事業者 |
| デジタル化・AI導入補助金2026 | 業務効率化・生産性向上 | 1/2〜3/4程度 | ツールの種類により変動 | 予約・EC・受発注などの機能が対象 | 中 | ネット販売や予約受付を始めたい人 |
| 中小企業新事業進出補助金 | 新市場への参入・事業転換 | 1/2程度 | 数千万円規模 | 新事業の告知手段として一部対象 | 高 | 大型投資を伴う新規事業を計画中の人 |
| 市区町村の独自補助金 | 地域事業者の支援 | 1/2程度 | 10万〜50万円程度 | 制作費そのものが対象になる例あり | 低 | まず小さく始めたい人・国の制度が不安な人 |
補助率や上限額は公募回や年度ごとに改定されます。申請前には、必ず各制度の公式サイトで最新の公募要領を確認してください。
本命「小規模事業者持続化補助金」の基本を押さえる
4つの制度のなかで、ホームページ制作に最も使いやすいのが小規模事業者持続化補助金です。ただし誰でも申請できるわけではなく、人数の条件や枠の選び方に決まりがあります。対象者の範囲から補助額の計算方法まで、申請前に押さえておきたい基本を5つに分けて整理します。
対象になるかどうかは業種ごとの従業員数で決まる
申請できるかどうかの第一関門は、常時使用する従業員の人数です。制度の名前が示すとおり支援先を小規模な事業者に絞っており、業種ごとに人数の上限が定められているためです。目安は次のとおりになります。
- 商業・サービス業(宿泊業と娯楽業を除く):常時使用する従業員5人以下
- 宿泊業・娯楽業:常時使用する従業員20人以下
- 製造業・建設業・運輸業など上記以外の業種:常時使用する従業員20人以下
個人事業主も対象に含まれ、法人格の有無は問われません。また、会社の代表者や役員、日雇いのアルバイトなどは人数の計算に入らない扱いが一般的です。従業員が数名の工務店や、家族だけで営む飲食店であれば、まず条件はクリアできます。逆に医師や社会福祉法人など、業種によって対象外となる例もあるため注意が必要です。
補助率は3分の2、通常枠の上限は50万円が基本ライン
受け取れる金額は、補助率と上限額をかけ合わせて決まります。使った経費のうち3分の2までを国が負担し、残る3分の1は自己負担という設計になっているからです。通常枠の上限は50万円ですから、補助対象経費が75万円のときにちょうど50万円へ届く計算になります。90万円を使っても受け取れる額は50万円で止まり、超過分は全額自社の持ち出しです。反対に対象経費が30万円なら、補助額は20万円にとどまります。
上限額と満額到達ラインの両方を頭に入れておくと、制作会社から見積もりを受け取ったときに損得を即座に判断できるでしょう。予算を組む段階では、総額の3分の1に加えて消費税分も自己負担になる点まで見込んでおきましょう。
インボイス特例や賃上げ特例を重ねると最大250万円まで伸びる
上限50万円では足りない場合、条件を満たすことで枠を広げる方法があります。国が特に後押ししたい取り組みに対して、特例という形で上乗せの仕組みが用意されているためです。
代表的なものが、免税事業者から課税事業者へ転換した方を対象とするインボイス特例と、従業員の賃金引き上げに取り組む事業者向けの賃上げ関連の枠になります。
両方の条件を満たした場合、上限は最大250万円まで到達します。ただし賃上げ特例は、事業場内最低賃金を一定額以上に引き上げる誓約が必要で、達成できなければ返還を求められる場合もある点に注意してください。金額の大きさだけに目を奪われず、無理なく守れる約束かどうかを冷静に見極めることが大切です。
創業して間もないなら上限200万円の創業枠も選択肢になる
開業から日が浅い方は、通常枠ではなく創業枠を狙える可能性があります。立ち上げ期の事業者には手厚い支援が必要という考えから、上限額を大きく設定した専用の枠が設けられているからです。両者の違いを表にまとめました。
| 項目 | 通常枠 | 創業枠 |
|---|---|---|
| 上限額 | 50万円(特例適用で最大250万円) | 200万円(特例適用でさらに上乗せの場合あり) |
| 補助率 | 2/3 | 2/3 |
| 主な対象者 | 小規模事業者全般 | 創業から一定期間内の事業者 |
| 追加の要件 | 事業支援計画書の取得 | 特定創業支援等事業の支援を受けた証明など |
| 向いている人 | 既存事業の集客を強化したい方 | 開業に合わせて販促へまとめて投資したい方 |
創業枠は市区町村が発行する証明書が必要になるケースが多く、取得に1か月前後かかります。開業予定があるなら、早めに窓口へ相談しておくと安心です。
対象経費は8区分、ホームページ費は「ウェブサイト関連費」に含まれる
補助の対象になる支出は、あらかじめ区分として定められています。何にでも使える資金ではなく、販路開拓に直結する費目だけが認められる仕組みだからです。主な区分は以下になります。
- 機械装置等費/広報費/ウェブサイト関連費/展示会等出展費
- 旅費/新商品開発費/資料購入費/雑役務費
ホームページの制作費やリニューアル費用は、ウェブサイト関連費に分類されます。ネット広告の出稿費やSEO対策の費用、サーバー費用なども同じ区分に入る場合があります。
一方、チラシやパンフレットの印刷費は広報費、パソコンやタブレットの購入費は原則として対象外です。区分の数や名称は公募回ごとに見直されているため、申請時点の公募要領で最終確認をお願いします。
【最重要】ここでつまずく人が多い、申請前の4つの注意点
制度の中身を理解しても、進め方を間違えると受け取れるはずの補助金を逃してしまいます。実際に不採択や対象外となる原因は、毎回ほぼ決まった4パターンに集中しています。失敗しやすい落とし穴を先回りして確認しておきましょう。
ホームページ制作費だけの計画では「販路開拓」と認められない
採択を勝ち取るには、ホームページを他の販促施策と組み合わせた計画に仕上げる必要があります。審査で見られているのは、新しい顧客へ届くまでの一本の道筋が描けているかどうかです。
たとえば工務店なら、完成見学会の案内チラシを配り、興味を持った方が施工事例ページで実績を確認し、そのまま来場予約に進む流れが描けます。
サロンであれば、地域情報誌への出稿とクーポン付き予約ページを連動させる形が考えられます。展示会への出展とサイト公開を同じ時期に合わせる進め方も有効です。
制作費と広報費を両輪で組み立てると、計画の説得力は一段と増します。ホームページを起点ではなく受け皿として設計してください。
ウェブサイト関連費の上限は公募回ごとに見直されている
補助金のなかでホームページに充てられる金額には、独立した天井が設けられています。制度の趣旨からすると、ウェブ施策だけに予算が偏る事態を避ける狙いがあるためです。しかも上限の決め方は固定されておらず、公募回によって変わってきました。確認すべきポイントを挙げます。
- 補助金交付申請額に対する割合で決まる回(例:4分の1まで)がある
- 金額そのもので線引きされる回(例:30万円まで)もある
- 広報費とウェブサイト関連費が別枠で管理される場合がある
数年前の解説記事や同業者の体験談をそのまま信じると、資金計画が崩れます。申請を決めた時点で公式サイトの公募要領を開き、最新版の記載を自分の目で確かめてください。
支払いは全額立て替え、入金は事業が終わったあと
補助金が振り込まれるまでには、想像以上の期間がかかります。実際に支払った金額を証明したうえで交付額が確定する流れになっているためです。おおまかな資金の動きを時系列でまとめました。
| 時期の目安 | 手続き | 手元資金の動き |
|---|---|---|
| 申請から2〜3か月後 | 採択発表・交付決定 | 動きなし |
| 交付決定後 | 制作着手・完成 | 制作費を全額支払う |
| 事業終了後1か月以内 | 実績報告の提出 | 支出のまま |
| 報告の受理から数か月後 | 補助金の入金 | ようやく一部が戻る |
申請から入金まで1年近くを要する回もあります。運転資金に余裕がないなら、日本政策金融公庫への相談を早い段階で始めておくと安全です。
「交付決定」の通知が届く前に発注すると1円も対象にならない
補助の対象になるのは、交付決定通知を受け取った後に契約し、支払った費用に限られます。決定前の支出は自己都合の投資とみなされ、後から救済される道がないためです。特に多い失敗が、採択発表と交付決定を同じものだと思い込むパターンになります。採択の連絡はあくまで「計画が認められた」という段階にすぎず、正式な発注のゴーサインは、続く交付申請を経て届く交付決定通知です。喜んだ勢いで制作会社に見積書へサインしたり、着手金を振り込んだりすると、対象経費から丸ごと外れてしまいます。制作会社と事前に打ち合わせを進めること自体は問題ありません。契約書の締結と入金のタイミングだけは、通知が手元に届くまで必ず待ちましょう。
申請から入金までの流れを8ステップで確認する
手続きの全体像がつかめると、いつ何を用意すべきかが見えてきます。持続化補助金の申請は、大きく8つの段階に分かれます。各段階でやるべきことと、必要な期間の目安を順に追いながら、最後に逆算のスケジュールへ落とし込みます。
ステップ1〜2:GビズIDの取得と経営計画書の作成から始める
最初に着手すべきは、GビズIDプライムアカウントの取得です。持続化補助金の申請は電子システム上で完結する仕組みになっており、アカウントがなければ入り口にすら立てません。取得には印鑑証明書や登録印での押印が必要で、発行まで2週間から3週間ほどかかります。思い立った日にすぐ使える性質のものではないと理解しておいてください。
並行して進めたいのが経営計画書と補助事業計画書の作成です。自社の強み・顧客層・地域での立ち位置を整理し、ホームページで何をどう改善するかを具体的に書き込みます。数値目標を添えると説得力が高まるでしょう。書き上げるまでに2週間前後を見込むと、余裕を持って次へ進めます。
ステップ3〜4:商工会・商工会議所に相談し様式4を発行してもらう
計画書の下書きができたら、地域の商工会または商工会議所へ持ち込みます。持続化補助金は申請前に支援機関の確認を受ける決まりがあり、発行される事業支援計画書(様式4)を添付しなければ受理されないためです。
相談の場では、担当者から計画の弱点や書き方の助言をもらえます。指摘を反映させて完成度を高めていきましょう。
注意したいのは発行の締切です。様式4の受付は申請締切より早く設定されており、2週間ほど前で打ち切られる回が一般的になります。締切間際は相談の予約自体が埋まりますから、1か月前には初回相談を済ませておくと安心です。
ステップ5〜6:電子申請を終え、採択発表と交付決定を待つ
書類が揃ったら、電子申請システム(Jグランツ)から提出します。締切当日はアクセスが集中し、システムが重くなる時間帯も出てくるため注意が必要です。前日までの送信を心がけてください。
提出後は結果を待つ期間に入ります。採択発表までは、公募回にもよりますが2か月から3か月程度が目安です。発表は事務局の公式サイトで一覧が公開され、採択されると通知が届きます。
ただし、通知を受け取った段階ではまだ準備期間です。続けて交付申請の手続きを行い、正式な交付決定通知が届いて初めて、制作会社との契約に踏み切れます。待ち時間を活かして、掲載する写真や原稿の準備を進めておくと、後の工程が一気に楽になるでしょう。
ステップ7〜8:制作を進め、実績報告を提出して入金を受ける
交付決定を受けたら、いよいよ制作の開始です。定められた事業実施期間内に、公開と支払いまでをすべて終える必要があります。期間を1日でも超過した支出は認められません。制作会社には最初からスケジュールを共有しておきましょう。
完了後は実績報告書を作成し・見積書・契約書・請求書・振込控え・完成したサイトの画面写真などを添えて提出します。書類の不備があれば差し戻され、入金がさらに先送りになるので注意してください。
事務局の確認を経て補助金額が確定し、請求手続きを行うと、ようやく指定口座へ振り込まれます。報告から入金までは数か月かかる想定でいてください。なお、事業終了後も一定期間の報告義務が残る点は覚えておく必要があります。
締切の3か月前から動き出すのが安全な逆算スケジュール
余裕を持って申請するには、締切から逆算した行動計画が欠かせません。準備物の多くに発行待ちの期間が発生するため、直前に動いても間に合わないからです。
| 締切までの時期 | 進めておきたいこと |
|---|---|
| 3か月前 | GビズIDの申請、制作会社への相談・概算見積の取得 |
| 2か月前 | 経営計画書・補助事業計画書の作成、正式な見積書の入手 |
| 1か月前 | 商工会・商工会議所へ初回相談、計画書の修正 |
| 2〜3週間前 | 様式4の発行依頼(受付締切に注意) |
| 1週間前 | 添付書類の最終確認、電子申請の送信 |
必要書類は、様式4・直近の確定申告書または決算書・見積書・枠に応じた証明書類が基本になります。抜けがないか、チェックリストとして手元に控えておきましょう。
ホームページの補助金についてよくある質問
ここまで読み進めても、細かな部分で判断に迷う場面は残ります。商工会の窓口や制作会社へ実際に寄せられる質問のうち、特に多い6つを取り上げました。申請を決める前の最終確認としてお役立てください。
ホームページを作るだけでも申請できますか?
制度上、ホームページ制作費は対象経費に含まれます。ただし、サイトを作る事実だけを書いた申請書では評価が伸びません。審査で確認されているのは、投資によって売上や問い合わせがどれだけ増えるかという見通しだからです。「古くなったサイトを新しくします」で終わる計画と、「30代の共働き世帯に向けた施工事例を毎月更新し、年間の問い合わせを20件増やします」と書かれた計画では、読み手の受け取り方がまるで違います。狙う客層と目標の数字を明記し、チラシ配布や見学会といった他の販促と組み合わせた形に整えてください。作る理由まで踏み込んで書けていれば、十分に勝負できます。
専門家に頼まず自分だけで申請できますか?
自力での申請は十分に可能です。商工会や商工会議所の助言を受けながら、経営者本人が書き上げて採択される例は数多くあります。窓口では計画書の添削まで無料で対応してもらえます。ただし、初めて取り組む場合、書類作成に20時間前後は要すると見込んでおきましょう。本業の合間に進めるなら、1か月以上の余裕が必要になります。時間を確保できない、あるいは文章にまとめる作業が苦手だと感じるなら、認定支援機関や中小企業診断士へ依頼する道もあります。報酬は着手金と成功報酬を組み合わせる形が一般的です。手間と費用を天秤にかけたうえで判断してください。
ホームページ費はいくらまで見てもらえますか?パソコン購入は対象ですか?
ウェブサイト関連費には独立した上限があり、公募回ごとに条件が改定されています。金額を言い切れないため、最新の公募要領で確かめる方法が確実です。経費の扱いは、おおむね次のように分かれます。
- 認められやすいもの:サイトの新規制作、リニューアル、ネット広告の出稿費、予約システムの開発費
- 認められにくいもの:パソコン・タブレット・スマートフォンの購入費、汎用的な事務機器
- 判断が分かれるもの:サーバー費用、ドメイン取得費、公開後の保守運用費
パソコン類は事業以外でも使える汎用品とみなされ、原則として対象外です。周辺機器も同じ考え方で判定されます。
次の公募はいつ始まりますか?
持続化補助金は、年に数回のペースで公募が繰り返されてきました。直近の第19回は2026年1月28日に公募要領が公開され、3月6日から受付が始まり、4月30日17時をもって締め切られています。以降も近い間隔で募集される見通しですが、国の予算編成しだいで回数や時期は動きます。公式サイトを定期的に確認するか、地元商工会議所のメールマガジンに登録しておくと、募集開始を取りこぼしません。なお、公募開始を待ってから準備に入ると間に合わない可能性が高くなります。要領の公開前から計画づくりに着手しておくと、締切に追われずに済みます。
制作会社が申請を代行してくれますか
申請書類を制作会社が代わりに提出する行為は、原則として認められていません。申請者本人が計画を作成し、責任を持って手続きを行う建て付けになっているためです。とはいえ、制作会社が何も関われないわけではありません。見積書の発行、サイトの機能や想定効果に関する資料の提供、計画へ盛り込む集客施策の助言など、協力できる範囲は広くあります。補助金の実績が豊富な会社であれば、交付決定を待つ進行管理まで含めて相談できます。「すべて代行します」と安請け合いする業者には警戒し、不採択だった場合の費用負担や成功報酬の水準も事前に確認しておきましょう。
自治体の補助金と国の補助金は両方使えますか
制度の異なる補助金を組み合わせる行為自体は禁じられていません。ただし、同一の経費に対して国と自治体の双方から補助を受ける重複受給は認められていません。60万円のサイト制作費を持続化補助金で申請しながら、同じ請求書を市区町村の制度にも提出する進め方は不可となります。
一方、サイト制作は国の制度、パンフレット印刷は自治体の制度、と対象経費をはっきり分けられる場合には、併用できる余地があります。自治体ごとに規定が違うため、申請前に役所の産業振興担当課へ問い合わせておくと安全です。判断を誤ると、後日返還を求められる事態にもなりかねません。
補助金ありきで作ったホームページは、結局成果につながらない
補助金は制作費の負担を軽くする手段であり、成果を保証する仕組みではありません。採択そのものを目的にすると、公開した時点で手が止まり、更新されないページだけが残ります。問い合わせを生み続けているのは、公開後に実績や事例を積み重ね、改善を続けたサイトです。申請に向けて計画を練る作業は、自社の強みと届けたい相手を見つめ直す絶好の機会になります。整理した内容を設計へ反映させれば、費用の軽減と集客の成果を同時に手にできるでしょう。
弊社Pocketでは、ご検討中の計画が補助金の対象になるかどうかの無料相談を承っております。制度選びの段階からお気軽にお問い合わせください。
