小規模企業のMEO対策|広告費0円で今日から始める7つの手順【個人店向け】

「Googleマップに店名が出ているのは知っているものの、そこから先は何も触っていない」という状態のまま、開業から数年が過ぎてしまう個人店は少なくありません。
日々の仕込みと接客に追われ、Web集客まで手が回らないのが実情でしょう。
ただし、地図の対策にかかる費用は0円です。パソコンも専門知識も必要なく、スマートフォンと週30分だけで前に進められます。

本記事では、小規模企業が取り組むべきMEO対策を7つの手順に分け、着手すべき順番どおりに解説します。専門用語は最低限に絞り、今夜すぐ動ける作業から並べました。読み終えた時点で、最初にやるべきことが1つに絞られている状態を目指してください。

Contents
  1. まず結論:小規模企業が取り組むべきMEO対策は無料の7手順だけ
  2. MEO対策とは「地図で自分の店を見つけてもらう工夫」のこと
  3. 小規模店舗ほどMEO対策の効果が出やすい理由
  4. 費用0円で自分で進めるMEO対策7つの手順
  5. 小規模企業がつまずきやすい5つの落とし穴
  6. 個人店オーナーからよく届く5つの疑問
  7. 広告費0円、今日の閉題後から始められる

まず結論:小規模企業が取り組むべきMEO対策は無料の7手順だけ

地図に強い店へ近づく作業は、思っているほど複雑ではありません。必要な手順はわずか7つで、費用は0円のまま進められます。
忙しい毎日の中でも取り組みやすいように、期間ごとの全体像と最初に手をつける作業から順番に確認していきましょう。

今日・今週・今月にやることを一覧で把握する

やるべき作業は、今日・今週・今月の3段階に分けて考えると挫折しません。
理由は単純で、店舗運営の合間にすべてを一度で終わらせようとすると、必ず途中で手が止まるからです。営業を続けながら進める以上、1回15分程度に区切った方が現実的といえます。実際の割り振りは下の表のとおりです。

時期作業内容目安時間
今日地図上の店舗情報のオーナー確認を申請する約15分
今週店名・住所・電話番号・営業時間を正しく直し、業種を設定する約60分
今月写真を10枚登録し、紹介文を書き、口コミを依頼して返信する週30分

表の上から順に消し込んでいけば、1か月後には地図上の店舗情報がひととおり整った状態になります。順番を守る進め方が、遠回りに見えて最短の道になるわけです。

7つの手順と、それぞれにかかる時間を先に知る

7つの手順を最後まで終えても、実作業の合計は3時間ほどに収まります。1つあたりの作業単位が小さく、しかも一度設定すれば作り直す必要のない項目が大半を占めるためです。

  • 手順1:オーナー確認の申請(15分/審査待ちは数日〜2週間程度)
  • 手順2:Googleが見ている評価の考え方を理解する(10分)
  • 手順3:店名・住所・電話番号の表記を統一する(20分)
  • 手順4:業種の選択と紹介文の作成(30分)
  • 手順5:写真を10枚撮って登録する(60分)
  • 手順6:口コミの依頼と返信の準備(30分)
  • 手順7:営業時間と最新情報の更新(毎週10分)

7番目だけが継続作業で、残りの6つは一度きりの初期設定にあたります。負担が重いのは最初の1か月だけだと考えて大丈夫です。

用意するのはスマホと週30分だけでいい

必要な道具は、スマートフォン1台と週30分の時間だけです。パソコンも専用ソフトも要りません。Googleビジネスプロフィールという無料の管理画面はアプリと検索画面から操作でき、写真の登録から口コミへの返信まで手元で完結します。
費用が発生する場面は、プロのカメラマンに撮影を依頼する場合・有料の管理ツールを導入する場合・業者へ外注する場合の3つに限られます。広告費に月1万円も回せない状況であっても、支出ゼロのまま着手できるわけです。
作業時間についても、閉店後のレジ締めのついでに10分、翌日にもう10分といった細切れで問題ありません。まとまった時間を確保する必要はないのです。

最初の一歩は「地図の店舗情報を自分の管理下に置く」こと

真っ先に着手すべきは、勝手に地図へ載っている店舗情報を自分の管理下へ移す作業です。オーナー確認を済ませない限り、営業時間も電話番号も1文字たりとも修正できない為です。
Googleマップの店舗情報は、来店した人の投稿や外部のデータをもとに自動で作られる場合があり、開業当初の古い内容が残ったままになっている例も珍しくありません。誤った定休日が表示されていれば、来店を検討していた人は何も言わず別の店へ流れてしまいます。
写真や口コミに力を入れる前段階として、まずは編集する権限を手に入れてください。申請自体はスマートフォンで15分ほど、審査結果を待つ間に写真の準備を進めておけば、時間を無駄にせずに済みます。

MEO対策とは「地図で自分の店を見つけてもらう工夫」のこと

「MEO」という言葉を初めて聞いた方も、身構える必要はありません。地図に表示される店の情報を整えるだけの取り組みで、専門的な知識は不要です。SEOとの違いや検索結果に地図が出る理由・押さえておきたい用語・地図対策だけでは届かない範囲について順番に確認していきましょう。

MEOは地図、SEOはホームページと覚える

2つの違いは、対策する場所が地図かホームページかという1点に集約されます。MEOはGoogleマップ上の店舗情報を整える取り組みで、SEOは自社サイトを検索結果の上位に押し上げる取り組みだからです。両者を比べると性格の差がはっきりします。

比較項目MEO対策SEO対策
舞台Googleマップと地図枠ホームページ・ブログ
必要なもの店舗情報のみ(サイト不要)サイト制作と記事作成
費用の目安自力なら0円制作費・外注費が発生
成果までの期間数週間〜3か月程度半年以上かかる例も多い
向いている業態商圏の狭い実店舗全国対応の通販・情報発信

ホームページを持たないカフェであっても、MEOなら今日から始められます。個人経営の店が先に手をつけるべき対策は地図の側だといえます。

あわせて読みたい
【個人事業主のSEO対策】月5時間・予算1万円で始める9つの手順
【個人事業主のSEO対策】月5時間・予算1万円で始める9つの手順

「〇〇駅 カフェ」の検索で地図が真っ先に出る仕組みを知る

地図が最上部に現れるのは、検索した人が「近くの店へ今から行きたい」と考えていると Google が判断しているためです。
地域名と業種を組み合わせた検索では、記事を読みたいわけではなく、行き先を決めたいという意図が強く表れます。結果として、店名・営業時間・口コミ・現在地からの距離をまとめて示せる地図枠が、通常のサイト一覧より上に配置されるわけです。
表示されるのは基本的に3店舗で、残りは「さらに表示」を押した先へ回されます。上位3枠に入れるかどうかで、来店を検討している人の目に触れる量は大きく変わります。地方都市であっても、駅前や商店街の周辺では奪い合いが起きている状況です。

カタカナ用語は3つだけ押さえれば読み進められる

MEOの解説記事が読みにくく感じる原因は、専門用語の多さにあります。ただし実務で必要な言葉は3つに絞れるため、先に意味だけ確認しておけば残りは読み飛ばしても支障ありません。

  • Googleビジネスプロフィール:地図上の店舗情報を無料で編集できる管理画面。旧称はGoogleマイビジネスで、古い記事では旧称のまま書かれている場合があります。
  • NAP情報:店名(Name)・住所(Address)・電話番号(Phone)の3点セットを指す略語。各媒体で表記を揃える必要があります。
  • ローカルパック:検索結果の上部に出る、3店舗が並んだ地図の枠のこと。上位表示を目指すゴール地点にあたります。

3語さえ頭に入っていれば、本記事の手順は最後まで理解できます。他のカタカナ語に出会っても、都度調べる程度で十分です。

地図対策では届かない範囲もあらかじめ知っておく

期待を持ちすぎて後から落胆しないために、地図対策では解決できない範囲も正直にお伝えいたします。
地図の情報を整えても、商品そのものの品質やサービスの満足度が上がるわけではなく、来店したお客様の体験が悪ければ悪い評価につながる可能性は残ります。
加えて、遠方に住む人や、そもそも近隣で検索していない人には効果が及びにくく、全国的な知名度を上げたい場合は別の対策が必要です。SNSでの発信や口コミによる紹介と組み合わせることで、地図対策の効果はさらに広がりますが、単独で万能な解決策にはなりません。
過大な期待を持たず、地図に正確な情報を載せる作業から始め、日々の接客や商品の質を保つ努力と並行して取り組む姿勢が結果的に信頼を得る道につながります。

小規模店舗ほどMEO対策の効果が出やすい理由

大手チェーンと比べて予算も人手も限られている小規模店舗だからこそ、地図対策との相性は良好です。地域密着型の商売・広告費をかけずに済む点・競争相手の少なさ・来店直前のタイミングで見られている点という4つの理由を確認していきましょう。

商圏が狭い地域密着の商売と噛み合う

来店客の大半が半径数キロ以内から訪れる商売ほど、地図対策と噛み合います。Googleマップは検索した人の現在地を基準に店を並べる仕組みを持っており、近い店ほど有利に働くからです。個人経営のカフェであれば、常連客の多くは徒歩や自転車、車で10分程度の範囲に暮らしているはずです。範囲の外に住む人へ広告を出しても来店にはつながりにくく、費用の大半は無駄になります。
一方、地図対策で狙えるのは商圏の内側にいる人だけです。届く相手が限られるという性質は、狭い範囲で商売をする店にとって欠点ではなく利点になります。配る枚数の限られたチラシを、来店可能な家だけに投函できる状態に近いと考えるとわかりやすいはずです。

広告費を1円もかけずに露出を増やせる

支出ゼロのまま検索結果の上部に店を並べられる点は、資金に余裕のない事業者にとって最大の魅力です。Googleビジネスプロフィールの利用料は無料で、掲載順位も入札で決まる仕組みではありません。参入時のハードルを他の集客手段と比べると差が明確になります。

集客手段初期費用継続費用の目安
MEO対策(自力運用)0円0円(作業時間のみ)
リスティング広告0円月2万〜10万円程度
グルメ系の掲載サイト数万円月1万〜数万円+送客手数料
ホームページ制作10万〜50万円保守費・更新費
チラシのポスティング数万円配布のたびに発生

現金の持ち出しが発生しないため、成果が出なかった場合でも損失は作業時間だけにとどまります。試す価値の高い施策だといえます。

地方や個人店の分野は競い合う相手がまだ少ない

地方都市の個人店ほど、上位表示のチャンスは残されています。地図上の店舗情報を放置している事業者が依然として多く、写真が1枚もない、営業時間が空欄のまま、口コミへの返信がゼロといった店が並んでいるためです。
試しに自分の店の周辺を「地域名+カフェ」で検索してみると、手つかずの競合が並ぶ様子を確認できるはずです。全国規模のキーワードでは大企業が資金と人員を投じてしのぎを削りますが、半径数キロの地図枠には同じ構図が当てはまりません。写真を10枚登録し、紹介文を整え、口コミへ丁寧に返す。基本を押さえるだけで、周囲より一歩前に出られる余地が十分に残っています。着手が早いほど有利になる領域です。

来店を決める直前の人に見られている

地図を見ている人は、購入や来店の判断をまさに下そうとしている段階にいます。「近くのカフェ」と検索する行動の裏には、今から入れる店を探しているという明確な目的があるからです。何気なく眺めている広告とは、来店へつながる確率が根本的に異なります。
実際、営業時間の表示や外観写真、駐車場の有無といった情報が判断材料となり、数分後には店の扉が開く展開も起こり得ます。裏を返せば、情報が不足している店は選択肢から静かに外されている状況です。ホームページを丁寧に作り込むより先に、地図上の情報を整える作業を優先すべき根拠が、来店直前の人と接触できるという一点にあります。

費用0円で自分で進めるMEO対策7つの手順

ここからが実作業です。7つの手順は順番どおりに進める前提で並べており、飛ばすと後の作業が空回りします。1つあたり10分から60分程度で終わる粒度に分けてありますので、営業の合間や閉店後に少しずつ消化していってください。まずは権限の取得から着手していきます。

勝手に載っている店舗情報のオーナー確認を申請する

最初の作業は、地図に表示されている店舗情報を編集できる権限の取得です。オーナー確認を終えるまでは営業時間の修正も写真の追加も口コミへの返信も一切行えないからです。

手順としては、Googleマップで自分の店を検索し、店舗情報の中にある「ビジネスオーナーですか?」という案内から申請へ進みます。確認方法は動画撮影、電話、メール、ハガキなどが用意されており、業種や地域によって提示される選択肢が変わります。近年は看板・外観・レジ周り・厨房などをスマートフォンで撮影する動画確認が主流になりました。
申請から審査完了までは数日から2週間ほどが目安です。なお手順や画面表示は変更される場合がありますので、着手前にGoogleの公式ヘルプで最新の流れを確認しておくと安心できます。

Googleが見ている3つの評価軸を先に理解する

作業に入る前に、Googleが店舗を並べる基準を頭に入れておくと迷いが減ります。Googleは公式に、ローカル検索の順位は主に3つの要素で決まると説明しているからです。

評価軸内容店側にできること
関連性検索語と店舗情報がどれだけ合っているか業種の選択、紹介文、メニューの登録
距離検索した人の現在地からの近さ変えられない(住所の正確な登録のみ)
知名度店がどれだけ知られ、評価されているか口コミの件数と内容、返信、写真の充実

3つのうち距離は操作できませんが、関連性と知名度は日々の作業で積み上げられます。以降の手順は、2つの軸を伸ばすための具体策だと捉えてください。

店名・住所・電話番号を他の媒体と同じ表記に揃える

店名・住所・電話番号の3点は、あらゆる媒体で1文字単位まで同じ表記に統一します。Googleは複数の情報源を照らし合わせて店舗の実在性を判断しており、表記の揺れが多いと同一店舗だと認識されにくくなるためです。
よくある不一致には、丁目や番地の「1-2-3」と「一丁目2番3号」の混在、電話番号のハイフン有無、ビル名やフロア表記の省略などが挙げられます。
カフェであれば、Googleマップ、公式サイト、Instagramのプロフィール、グルメサイト、名刺、ショップカードを並べて突き合わせる作業が有効です。基準となる表記を1つ決め、他をすべて合わせる進め方が最も早く終わります。作業自体は地味ですが、土台が崩れていると後の施策が伸び悩みます。

業種の選び方と紹介文で店の中身を正しく伝える

業種(カテゴリ)の選択は、順位に直結する重要な設定項目です。Googleは主業種を店舗の性格を示す最重要の手がかりとして扱っており、実態とずれた選択は取りこぼしを生みます。
自家焙煎の豆も販売するカフェであれば、主業種を「カフェ」、副業種に「喫茶店」「コーヒー豆店」「テイクアウト」などを追加する形が自然です。
紹介文は最大750文字まで入力でき、店の成り立ち・こだわり・代表的なメニュー・駐車場やWi-Fiの有無・来店前に知っておいてほしい注意点を盛り込んでください。地域名や業種名を文章の中に無理なく織り込むと、検索との結び付きが強まります。売り込み文句を並べるより、初めて訪れる人の不安を先回りして解消する内容の方が効果的です。

スマホ撮影の写真を10枚そろえる

写真は来店を左右する判断材料であり、最低10枚は登録しておきたいところです。文章より写真の方が店の雰囲気を短時間で伝えられ、閲覧数や問い合わせ数にも影響するといわれています。優先して撮るべき10枚は以下のとおりです。

  • 昼間に撮影した店舗の外観と看板
  • 入口まわり(扉が開いているかわかる状態)
  • 客席の全景と、1人客向けの席
  • カウンターや厨房などの作業風景
  • 看板メニューのドリンク
  • 人気のフードやスイーツ
  • メニュー表や価格がわかる一枚
  • 内装や照明など雰囲気の伝わる一枚
  • 駐車場や駐輪場の場所
  • スタッフの働く様子(顔出しの可否は要確認)

撮影のコツは、明るい時間帯に自然光で撮り、水平を保ち加工を控えることの3点です。実物との差が大きい写真は、来店後の失望につながりますので避けてください。

口コミを頼み、届いた声にすべて返信する

口コミは知名度の評価に関わる要素であり、依頼と返信を習慣化する価値があります。件数と評価の平均だけでなく、返信の有無や内容も来店検討者に見られているからです。依頼の切り出し方としては、会計時に「よろしければ感想を書いていただけると励みになります」と一言添える、卓上やレジ横に投稿用のQRコードを置くといった方法が現実的でしょう。
ただし、割引やドリンク1杯といった見返りと引き換えに投稿を求める行為はGoogleのポリシー違反にあたりますので、絶対に行わないでください。返信は、良い評価には具体的な感謝と次回の提案を、厳しい評価には言い訳を避けた事実確認と改善策を書きます。丁寧な返答は、投稿者以外の閲覧者にも誠実さを伝える手段になります。

営業時間と最新情報を止めずに更新し続ける

7つ目にして唯一の継続作業が、情報の鮮度を保つ運用です。営業時間の誤りは来店機会を直接失わせるうえ、無駄足を踏んだ人が低評価を残す原因にもなります。
年末年始やお盆、臨時休業、時短営業は判明した時点で設定を変更しておきます。あわせて、投稿機能を使って月2回程度の情報発信を続けると、活動している店舗だと伝わります。
季節限定のメニュー、新しく入荷した豆、イベントの案内など、写真1枚と3行程度の文章で十分です。完璧を目指すと続きませんので、更新日を「毎週火曜の閉店後10分」のように固定してしまう運用が長続きします。頻度より正確さを優先する姿勢が、結果的に信頼を積み上げていくでしょう。

小規模企業がつまずきやすい5つの落とし穴

手順どおり進めていても、知らずにルール違反を犯したり、成果を打ち消す設定を残したりする例は少なくありません。以下に挙げる5つは、個人経営の店で特に起こりやすい失敗です。最悪の場合は店舗情報の停止につながりますので、着手前に一度目を通しておいてください。

店名に地域名やサービス名を足して登録してしまう

店名欄には、看板や登記に使っている正式な名称だけを入力します。検索に引っかかりやすくしようと「カフェ〇〇|△△駅前・自家焙煎コーヒー」のように付け足す行為は、Googleのガイドラインが明確に禁じているからです。
違反が見つかると、店名を強制的に修正されるだけでなく、店舗情報そのものが一時停止される事態も起こり得ます。停止されれば地図から店が消え、復旧の申請にも時間を要します。地域名や取扱商品を伝えたい場合は・紹介文・業種の設定・投稿・メニュー情報に書き込む方法が正規のやり方です。遠回りに見えても、ルールの範囲内で積み上げた方が結果として安定します。

割引やサービスと引き換えに口コミを集めてしまう

見返りを提示して口コミを募る行為は、Googleが禁止事項として定めています。金銭・割引・無料のドリンク・次回使えるクーポンなど、形を問わず特典と交換する依頼はすべて対象です。良い評価をくれそうな客だけを選んで頼む、スタッフや家族に投稿させるといった行為も同様に認められません。発覚した場合、集めた口コミがまとめて削除されたり、店舗情報に制限がかかったりする恐れがあります。安全な依頼方法は、来店したすべての客に等しく声をかけ、内容も評価も相手の判断に委ねる形です。良い声だけを集めようとせず、正直な感想が積み重なる状態を目指した方が、閲覧者からの信頼も得られます。

臨時休業を直さず、来店した人を無駄足にさせてしまう

営業時間の情報は、更新を怠った瞬間に集客の妨げへ変わります。地図の表示を信じて足を運んだ人が閉まった扉の前に立てば、失望が低評価となって残る場合もあるからです。個人店で見落としが起きやすい場面をまとめました。

場面設定すべき項目
年末年始・お盆特別営業時間
体調不良やイベント出店による臨時休業休業日の追加
材料切れによる早じまい当日の営業時間変更
ラストオーダーが閉店より早い紹介文や投稿での補足
季節ごとの時短営業通常営業時間の更新

判明した時点でスマートフォンから修正すれば、作業は1分ほどで終わります。習慣にしてしまえば負担にはなりません。

同じ店の登録が二重にあることに気づいていない

1つの店舗に複数の情報が存在する状態は、順位を押し下げる要因になります。口コミや閲覧数が分散し、Googleからも実態のつかみにくい店だと判断されるためです。二重登録は、開業時に自分で作った情報と、来店者の投稿や外部データから自動生成された情報が併存する場合、あるいは移転前の住所が残っている場合に発生します。
確認方法は単純で、店名や電話番号、旧住所でGoogleマップを検索し、似た情報が並んでいないか目視で調べます。重複が見つかったら、Googleビジネスプロフィールの管理画面から統合を申請するか、不要な方に閉業や重複の報告を送ります。放置すると努力が半分に割れてしまいますので、早めに片付けておきたい項目です。

「1位を保証します」という営業電話をそのまま契約してしまう

順位の保証をうたう業者との契約には、慎重な姿勢が必要です。Googleは掲載順位の決定方法を公開しておらず、検索した人の現在地や時間帯によっても表示は変動しますので、特定の順位を約束できる立場の会社は存在しません。加えて、地図の順位は同じ店舗を検索しても人によって異なります。「1位」と報告された画面が、業者側の環境でだけ成立している例も見受けられます。契約前には、作業内容の明細・契約期間と解約条件・口コミ収集の方法がガイドラインに沿っているかを書面で確かめてください。まずは3か月ほど自力で運用し、手応えを確かめてから外注を検討する進め方が安全です。

個人店オーナーからよく届く5つの疑問

実際に着手しようとすると、細かな不安が次々と浮かんできます。Web集客に不慣れな個人店の店主から特に多く寄せられる5つの質問を取り上げ、判断に迷わない形で回答します。手を止めがちな論点ばかりですので、該当する項目だけ拾い読みしていただいても構いません。

ホームページがない店でも取り組めるのか

サイトを持たない店舗でも、まったく問題なく取り組めます。Googleビジネスプロフィールは店の基本情報から写真・メニュー・口コミまで掲載できる仕組みを備えており、簡易的なホームページの役割を果たすからです。実際、地図から得られる情報だけで来店を決める人は珍しくありません。サイトの代わりに掲載できる内容は以下のとおりです。

  • 営業時間、定休日、電話番号、地図上の正確な位置
  • メニューと価格、看板商品の説明
  • 店内外の写真、雰囲気の伝わる一枚
  • Wi-Fiや駐車場、支払い方法などの設備情報
  • 口コミと店主からの返信

制作費をかけずに情報発信の場を持てるわけです。

自宅兼店舗で住所を出したくない場合はどうするか

住所の扱いは、客が店へ来るかどうかで判断が分かれます。来店してもらう業態であれば、住所の公開は避けられません。位置がわからなければ地図に表示する意味がなく、Googleも来店型の店舗には正確な所在地を求めているためです。
一方、出張型のサービス業や教室、士業のように、自宅から出向いて対応する形であれば、住所を隠したまま「サービス提供地域」だけを設定する運用が認められています。カフェのように客を迎える商売の場合は、公開を前提に進めてください。どうしても抵抗があるなら、住居部分と店舗部分の入口を分ける、看板を出す位置を工夫するなど、運用面での対処が現実的でしょう。

パソコンなしでスマホだけで運用できるのか

スマートフォン1台で最後まで完結します。Googleマップのアプリや検索画面から管理メニューへ入る導線が用意されており、情報の編集・写真の追加・口コミへの返信・投稿の作成まですべて手元で操作できるからです。
むしろ写真の登録に関しては、撮ったその場でアップロードできる分、スマートフォンの方が手早く済みます。パソコンが向くのは、紹介文のように長い文章を打ち込む場面や、複数店舗をまとめて管理する場面くらいでしょう。
閉店後のカウンターで10分、休憩中に5分といった細切れの時間を使えるため、まとまった作業時間を確保できない店主ほどスマートフォン運用が適しています。専用の機材をそろえる必要はありません。

情報を直してから反映されるまで何日かかるのか

反映までの時間は、変更する項目によって差があります。誤りの少ない軽微な修正は即座に切り替わる一方、不正防止のための審査が入る項目では待ち時間が発生するからです。目安は下表を参考にしてください。

変更する内容反映までの目安
営業時間・特別営業時間即時〜数時間
写真の追加即時〜数時間
投稿の公開即時〜1日程度
紹介文・メニューの編集数時間〜数日
店名・住所・業種の変更数日〜2週間程度
オーナー確認の審査数日〜2週間程度

臨時休業のように急を要する情報は当日中に反映されますので、判明した時点で入力しておけば間に合います。

何もしていない状態から成果が見えるまでどれくらいか

変化を実感できるまでには、おおむね1か月から3か月を見込んでおきます。オーナー確認と基本情報の整備が終わった直後から表示回数は動き始めますが、口コミの蓄積や情報の充実は時間をかけて積み上がる性質を持つためです。判断材料としては、管理画面で確認できる「マップでの表示回数」「電話をかけられた回数」「ルート検索された回数」の3つを毎月記録しておくと、増減がはっきり見えてきます。順位そのものは検索する人の現在地で変わりますので、追いかけても意味を持ちません。数字が動かない場合でも、写真の枚数や口コミの件数といった手を動かした量は確実に積み上がっています。半年単位で振り返る姿勢を持ちましょう。

広告費0円、今日の閉題後から始められる

小規模企業のMEO対策は、7つの手順を順番どおりに進めるだけで形になります。現金の持ち出しは1円も発生せず、必要なのはスマートフォンと週30分の時間だけです。
7つすべてを今日終える必要はありません。今夜やるべき作業は、地図に載っている自分の店を検索し、オーナー確認を申請する1つに絞ってください。編集する権限がない状態では、残りの6手順はどれも着手できないからです。
審査結果を待つ数日のうちに、明るい時間帯の外観写真と看板メニューを撮っておけば、権限が下りた翌日から作業を進められます。
地方都市の個人店には、手つかずの競合が並ぶ余地がまだ残されています。
まずは今日の閉店後、スマホを片手にオーナー確認の申請から始めてみましょう。

保存版・7手順チェックリスト

手順作業内容所要時間完了
1地図の店舗情報のオーナー確認を申請する15分☐
2関連性・距離・知名度の3つの評価軸を確認する10分☐
3店名・住所・電話番号の表記を全媒体で統一する20分☐
4主業種と副業種を設定し、紹介文を書く30分☐
5外観・客席・看板メニューなど写真10枚を登録する60分☐
6口コミ依頼の一言とQRコードを準備し、全件へ返信する30分☐
7営業時間を更新し、月2回の投稿を続ける週10分☐

印刷してレジ横に貼るか、スマートフォンに保存して、終わった項目から消していってください。1か月後には、地図上の店舗情報がひととおり整った状態になっています。

お役立ち情報

COLUMN

PAGE TOP